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zoom RSS 家族のための摂食障害ガイドブック ジェームズ・ロック ダニエル・ル・グラン著

<<   作成日時 : 2006/09/27 00:27   >>

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最近は摂食障害の病態も昔と比べてかなり変わってきましたし、これまでの経験から、病態理解の仕方や治療の考え方も随分変わってきたと思います。私自身、20年以上この疾患に関わり、おそらく普通以上にこの疾患と悪戦苦闘してきましたが、ものすごく考え方が変わりました。当初は、母子関係を中心とした分析的な考え方、その後は、家族病理を中心とした力動的な考え方、いわゆる心理的葛藤による病なので、葛藤を乗り越えれば回復するというような考え方です。しかし、その後の経験で、そういった内面的操作や、家族の中の悪者さがし的はやり方は効果がうすいか、場合によってはより病態をこじらせることを見てきました。
当初、行動療法には軽蔑のまなざしを向けていて、それを認知行動療法にバージョンアップしても、調教するみたいな治療法は絶対に間違いだと思っていました。しかし、この疾患はそういった治療側のロマンティックな幻想を砕いていきました。
この本でも書かれていますが、「何が原因か」を探る迷宮に入るのはやめましょうと私も思います。それがどうでもいいと言うことではないです。それを全面に押し出してもプラスにならないということです。何が原因化より、何をできるか。今必要なことは何か。そういった具体的で現実的なことに、皆で協力して取り組んでいくのです。そうすれば早く良くなるとかいう話ではないです。どうしたって、この治療は大変なのです。皆が心を一つにして、同じ方向に協力していかなくてはいけません。仲間割れをしている場合ではないし、責任を押しつてあってる場合でもないのです。
この本には、治療に取り組む家族の心構えと、具体的な対処について書かれています。関わりのある人がみなで読んで、同じ方向をみて取り組んでいただきたいと思います。
家族のための摂食障害ガイドブック
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